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(例によって、この物語はフィクションであり、実在するいかなる個人および団体とも無関係です。
今回は前回に輪をかけておタッキーです。許せ) 西多摩商科大学の午後はけだるい。 受験戦争は遥か遠くに過ぎ去り、大学全入時代を迎えた昨今、 どの大学も生き残りのため、学生の囲い込みに必死だ。 なかんずく、交通不便な上にノーブランド、流行りの学科も持たないこの大学は、 どんな学生でも、喉から手の出るほどほしい。 実際、タマ商大は名前さえ書ければ入学可能だと、もっぱらの評判なのであった。 入学してきた学生に、学問への意欲など皆無。午後の講義が、恰好の昼寝の時間とかしているのも、いたしかたないことといえよう。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ だがしかし、そんな投げやりな空気に包まれたこの大学において、 ここ大講義室だけは、緊張感と高揚感の入り交じった不思議な空気で満たされていた。 スタイリッシュなイギリス製のオーダーメイドスーツに身を包み、ロマンスグレーの髪、 気障なメガネが、嫌味無く似合う男。 そう、タマ商のガリレオこと、根住教授の講義なのだ。 彼はつかつか壇上に上り、階段教室を睥睨すると口を開く、 諸君。事実は小説より奇なりというね。 ここで教授はホワイトボードに「想像力の限界」と、見事な金釘文字で書きなぐると 大きく息をついた。 わかりやすいように、諸君の慣れ親しんだ、漫画に例えてお話ししよう。 学生達がざわめく。 ・・・・・なに、「赤き血のイレブン」がわからないか?、サブマリンシュートだよ・・・ 教授は心底にがい顔をした。 もう少し新しいもの? こんな時の根住教授の笑顔は人気がある。 学生と学問上のコミニュケーションがとれた歓びに、一瞬整った顔がくしゃくしゃになるからだ。 しかしこの時はそれで終わらなかった。 なに?「YAWARA」のモデルが谷亮子だろうって? 馬鹿者、逆だ逆。 長い長い前振りが終わったようだった。 とりあげたいのは大名作「シティーハンター」※5だ 知らないぞという学生の声を、教授は無視した。 あれは前作「キャッツアイ」※6のなかに出てくる、「怪盗紳士ねずみ」というのがモデルだ。 ここで教授はまたうれしそうに笑う。 彼の名は・・・・ 教授が核心に迫ろうとした、まさにその時、講義終了のベルが鳴った。 ※1 「赤き血のイレブン」:週刊少年キング'70〜'71 原作 梶原一騎、作画 園田光慶 永井良和:古河電気工業サッカー部 元日本代表 ※2 「アニマル1」:週刊少年サンデー'68 作 川崎のぼる 渡辺長武:東京オリンピックレスリング、フリースタイルフェザー級金メダリスト ※3 「てんとう虫の歌」:小学館学年誌'74〜'76 作 川崎のぼる ※4 「Dr.コトー診療所」:週刊ヤングサンデー'03〜 作 山田貴敏 瀬戸上健二郎:鹿児島県 下甑島 下甑手打診療所医師 ※5 「シティーハンター」:週刊少年ジャンプ'85〜'91 作 北条司 ※6 EN博血風録第五話 「春ゑの咆哮」参照 (続く・月曜掲載予定)
by artbloggers
| 2008-03-24 14:22
| クリエイターの休息?
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